税の原則、成長重視へ・香西政府税調が議論始動

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070209AT3S0901P09022007.html

 政府税制調査会(首相の諮問機関)は9日、香西泰会長の就任後初めて会合を開き、新体制下での議論を始めた。香西会長は会合で「租税原則を見直すことが必要になっている」と指摘。米国などで主流の経済成長重視の税制を念頭に、「公平・中立・簡素」という日本の伝統的な税制改革の理念を再検討する考えを示した。3月には税制改革が進むドイツなど欧州諸国を委員が調査し、今後の議論に生かす。

 香西会長は会合後の記者会見で05年秋にブッシュ米大統領の税制改革諮問委員会が示した「簡素・公正・成長」という理念を紹介。経済成長や国際競争力の視点を念頭に租税原則の見直しに意欲を示した。 (22:09)