平成19年新司法試験の採点実感等に関する意見(租税法)

http://www.moj.go.jp/SHINGI/SHIHOU/071107-18.pdf
気が付いたらupされてた。大事なところを。

各小問を素直に受けとめて,問題となる法条の制度趣旨を展開し,その適用要件の具体的な当てはめを行おうとする姿勢を見せている答案がかなりの数で存在した。

確かに、小問に答えるために必然的に法条の制度趣旨を論じないとならない問題だったと思う。もっとも、僕は事前に当該法条の制度趣旨は知らなかったからその場で考えたけど*1。それと租税法は*2一貫して具体的な当てはめを要求しているということを確認できる*3

基本的な知識の不足をうかがわせる答案も少なからず存在し,また,知識を有する部分については詳細に論じるものの,そうでない部分についてはごく簡略に解答するというアンバランスな記述をしている答案もあり,ある程度のばらつきが見られた。

この2点は特に気をつけなきゃだなー。租税法は特にくどいくらいに条文に固執して論文書かなきゃだからなー。バランスも大事、と。

特に見直す点はないと考えられるが,今後も,本年度と同様に,具体的な事実関係の下で,租税法の基本概念の理解とその適用の能力を試す問題を,小問形式で問う形の出題が望ましいと考えられる。

学者委員が代わってしまったため、どうなるか心配してたけれど小問形式は継続してくれる模様。内容自体も劇的な変動はなさそう。

*1:http://d.hatena.ne.jp/lae/20070527#p1

*2:というより司法試験は、というほうが正確かもしれないけれど

*3:そして今までの問題を検討する限り、問題文にダミー情報がほとんどないと言っても良いのかもしれない。