法科大学院への社会人の入学7.9%減・2006年度

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060516AT1G1503515052006.html

 文部科学省は15日、法科大学院全74校の2006年度の入学状況を公表した。入学者総数は5784人で前年度比4.3%増だが、社会人の入学は1925人で、同7.9%減った。今年度から始まる新司法試験の合格率が当初の見通しより低くなったことが、社会人の法曹への転身意欲に影を落とした可能性がある。

 「多様なバックグラウンドを持つ法曹の養成」は法科大学院設立の理念の一つ。社会人からの転身組は、その中核を占めると期待されていた。入学者に占める社会人の割合は発足した04年度は48.4%に達していたが、05年度は37.7%に低下。今年度はさらに下がり33.3%になった。

 入学者のうち法学未修者は3605人で同3.6%増えたが、全体に占める割合は62.3%で同0.5ポイント低下した。

 一方、入学者の出身学部別にみると、最も多いのは法学部で全体の71.7%を占めた。この割合は前年度に比べ1.6ポイント上昇。法学部以外の文系学部出身者は19.7%、理系学部出身者は5.6%にとどまった。 (01:07)

日経ネットからです。僕の周りでもロースクールに興味を示していた社会人は、ほぼ皆、今ではキャリア・プランの選択肢から外してますね〜。残念です。ただ、「多様なバックグラウンド」と言ったって、「社会人」だからといって制度設計者が予定していた「多様」なバックグラウンドを持っているとは限らないんだろうとも思います。その辺りが非常に微妙なまま議論されている気がします*1。いまいち、法科大学院制度をどのような方向性に持っていきたいのかが分からないです。本当にどうするんだろ?とりあえず、既に身を投じている僕としては、早く抜け出せるように勉強あるのみですが。

*1:記事にあるような統計の取り方くらいしかないと言われればそれまでですが。。。