ブラザー、22億円申告漏れ・タックスヘイブン対策税制で

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060523AT1G2301423052006.html

 ミシン大手「ブラザー工業」(名古屋市)が名古屋国税局の税務調査を受け、2004年3月期までの2年間で、計約22億円の申告漏れを指摘されていたことが23日、分かった。香港の子会社の所得を申告していなかったためで、同国税局は親会社の所得として申告すべきだと認定した。追徴税額は過少申告加算税を含め、約8億円とみられる。

 同社は処分を不服として、同国税局に異議を申し立てた。

 同国税局は、海外子会社などの税負担の不当な軽減を防ぐタックスヘイブン対策税制の対象にすべきだと判断した。

 関係者によると、同社はファクスやプリンターなどの製品について、香港の子会社が部品を調達し、製造委託を受けた中国の工場で製造。香港の子会社から欧米などに販売して得た所得は、法人税率が日本より低い香港で子会社が申告、納税していた。同国税局は、香港地域外に工場があるため、タックスヘイブン対策税制の適用が除外されないと判断した。 (13:38)

日経ネットからです。