中部電力、76億円申告漏れ・1億3000万円所得隠し

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060523AT1G2301G23052006.html

 中部電力が名古屋国税局の税務調査を受け、2005年3月期までの2年間で計約76億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。このうち、送電線敷設で地権者に支払った補償費や、年度がまたがる火力発電所の調査委託費について経理操作を指摘された約1億3000万円分は所得隠しと認定された。同局は重加算税を含めて約25億円を追徴課税(更正処分)した。

 中部電などによると、同社は送電線敷設の際、工事用の資材置き場などとして借り受けた土地の地権者に補償費を支払ったが、実害補償以外の資金提供に当たる約3000万円分について、課税対象となる交際費と認定された。

 また04年度から05年度にかけて委託した火力発電所のメンテナンスの事前調査費に関し、05年度に調査記録を受け取った分について04年度の経費に計上していた点を意図的な経理操作と指摘された。

 このほか浜岡原子力発電所静岡県御前崎市)の点検工事やメンテナンスなど70億円の修繕費などについて、作業が完了した04年度に経費計上したが、点検記録である完了報告書を受け取った05年度分に計上すべきと判断された。 (13:00)

日経ネットからです。